「若手を叱るな」「本気ですか?」で組織崩壊の悲劇 「プライドを傷つけない」叱り方を全力で考えよ

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周囲も「あんなことしてるのに叱られないんだ。じゃ、自分もやっていいのかな」と思い、同様の行動を取るようになることがあります。

そうなると組織の規律が乱れ、雰囲気は悪くなり、士気も下がり、社員は大きなストレスを抱えるようになります。

その結果、若手社員のみならず、全社員の離職の可能性が高まるわけです。

部下を叱る際にはプライドを傷つけない

もちろん若手の離職を防ぐことは大事なことです。

ただ、それを重視するあまり、会社の規律や雰囲気、士気、そして他の社員を犠牲にしてよいかというと、決してそうではないでしょう。

そのため、叱るべきときに叱ることは必要だと考えます。ただし、離職されないように叱り方には細心の注意を払う必要があります。

まず、叱る際には絶対にプライドを傷つけないことです。

人にはプライドを守ろうとする本能があるため、プライドを傷つけられると心を閉ざし、その人と距離を取ろうとします。

そのため、プライドを傷つける叱り方をすると部下との関係が悪化し、離職に至るおそれもあります。

プライドを傷つけない叱り方の1つとして、大前提として相手を肯定したうえで部分的に叱る方法があります。例えばこんな叱り方です。

「君は仕事の上達が早いよね。やっぱりこういう能力が高いんだと思う。大したもんだ。ただ、この点はちょっとできていない。それはもったいないから、今のうちに直しておこう。とはいえその能力を伸ばしていけば今後が楽しみだ。期待してるよ」

こういった叱り方をすることで、部下のプライドが傷つく可能性を減らせます。

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