《進化するノンアルコール飲料1/焼酎》芋焼酎と同じ製法でサツマイモにこだわる

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昨年3月に開発を決定してから、商品化までたったの1年。なぜそれほどまで素早く商品化できたのだろうか。理由は、「日本で最初に売り出す会社になりたかった」(中川氏)から。もともと、日本で初めて樫樽貯蔵の焼酎を売り出すなど、チャレンジ精神旺盛な社風である。日頃からいくつものアイデアを練ってきた土壌があるからこそ、短期間で商品を送り出すことに成功した。

ノンアルコールであるがゆえに「味が物足りない」といった声もなくはない。同社でもこうした意見を無視せず、改善を重ねている。たとえば、アルコールのすっきり感を出すために、クールフレーバーを添加するなどの案も検討しているという。近い将来、他社でもノンアルコール焼酎を売り出すかもしれない。だが、そのとき、先行者・小正醸造は一歩先を行っているはずだ。

写真:芋焼酎の香りを出すために、でんぷん質が豊富なサツマイモ「黄金千貫」をふんだんに使う。焼酎に適した芋は手作業で選別される。

(週刊東洋経済2011年12月10日号より)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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