《進化するノンアルコール飲料1/焼酎》芋焼酎と同じ製法でサツマイモにこだわる

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キャップを開けると、芋焼酎特有のサツマイモの香りがプーンと漂ってくる。ただ、一口飲んでみると、高いアルコール度数ならではの強烈な痛飲感がまったくない。紛れもないアルコール度数0・00%飲料。にもかかわらず、飲んだ後には口の中に芋焼酎の味わいがしっかりと残っている。そのうちに体が熱くなってきた。焼酎そっくりの香りや味わいが、脳にアルコールを摂取したと錯覚させるのか。

鹿児島県の醸造メーカー小正醸造が販売する業界初のノンアルコール芋焼酎テイスト飲料「小鶴ゼロ」は、今年4月の発売以降、わずか7カ月で10万本を突破。予想を上回るペースで売り上げを伸ばしている。自動車運転中や勤務時間中、あるいは病気で酒が飲めない人に歓迎されているという。「芋焼酎と同じくサツマイモをたっぷり使っている」と、同社生産本部の中川敦博次長は胸を張る。

小正醸造が「小鶴ゼロ」の開発に着手したのは、昨年3月のこと。「ノンアルコールの焼酎はないか」という取引先や消費者の声が相次ぎ、開発に踏み切った。

原料のサツマイモの収穫は8~12月である。8月に採れたサツマイモで早速、試作品を作ってみた。中川氏を含む何人かで試飲してみたが、「うーん。まだまだだね」。

香料で芋の香りを人工的に作れば、より焼酎の風味に近づけられるかもしれない。しかし、芋焼酎と同じ製法にこだわった。100回近い試行錯誤の末、今年2月、ようやく満足のいく仕上がりとなった。

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