「朝のスムージー」はカフェの新定番になるか

自宅で毎朝つくって飲むのは意外と大変

「今トレンドになっているトマトに、味の相性のよいベリーを合わせました。この組み合わせは、『クリエオリジナル』です」(三浦さん)。

第一弾が男性に好評だったので、今度は女性に支持されるものを、との狙いどおり、こちらはやはり女性に人気が高いそうだ。「クリエのメイン顧客層である20代後半〜40代前半のなかでも、特に20代後半の女性がよく注文されます」(水野さん)。

1品だけのときよりも、色の対比の鮮やかさや品ぞろえのインパクトによる相乗効果も若干表れており、小松菜&バナナの売れゆきも多少アップしているそうだ。

こうした新しいタイプのメニューに対して、珈琲ゼリーはカフェ・ド・クリエでも歴史の長いメニューに属する。そもそも喫茶店とコーヒーゼリーは切っても切れない仲。カフェ・ド・クリエでも開業初期より提供をしていたという。「ただ、いったんなくなった時期もあったんです。復活したのは2009年。香り、食べやすさ、のどごしなどを吟味して、夏のデザートとして売り出しました」。

珈琲ゼリーはソースでバリエーション

以来、毎年発売されてきている。ベースの珈琲ゼリーそのものはマイナーチェンジをしている程度だが、上に回しかけるソースでバリエーションを持たせている。例えば2013年には抹茶を注ぎながら食べる「抹茶アフォガート」が発売された。

「アフォガート」とは、アイスクリームにコーヒーなどの飲み物をかけて溶かしながら食べるイタリアのデザート。異なる味わいや温度差の奏でるハーモニーを楽しめるのが特徴だ。こうした「自分で回しかけるタイプ」のデザートやドリンクは最近よく見られるが、カフェ・ド・クリエでは2009年以来、珈琲ゼリーの「定番の食べ方」として位置づけている。

「熱い飲み物を冷たいアイスにかけて食べるのは、もともとヨーロッパのテイストなので『クリエらしさ』を出せる部分です。また、自分でかける量を調節しながら食べられるなどの『参加型』だからこそ、楽しんでいただけているのだと思います」(水野さん)。「最近ヒットしているスイーツの共通点が、食べながら変化を感じられること。半熟のケーキや、アイスが入ったマシュマロを焼いて食べるスイーツもそうです。その意味では、アフォガートはこれからもすごく可能性があると思います」(四方さん)。「海外資本のチェーン、異業種からの参入、家庭用機器の発達などで競争が激化しているなかで、『クリエらしさ』をどう出していくかが鍵になります」(水野さん)。

画像を拡大 「塩バニラ&コーヒー」(左)と「ソルベージュ ミントチョコチップ」。トッピングにチョコチップを追加することでミントチョコ度がさらに上がる

スムージー、珈琲ゼリーと並んで「クリエらしさ」が発揮されているメニューがフローズンドリンク「ソルベージュ」である。なかでも昨年8月の発売以来ヒットを飛ばしているのが「ソルベージュ ミントチョコチップ」。今年はミントの風味をアップしたほか、トッピングにもチョコチップを追加することで「ミントチョコ度」が上がっている。

アイスのフレーバーによくあるミントチョコだが、ミントのスーッとする味わいとチョコの組み合わせは個性的で、好き嫌いが分かれると言える。「隠れたコアなファンがいるんです。会員制の『チョコミン党』という団体もあるんですよ」(三浦さん)。

水面下でマイナーに活動していたミントチョコファン。だが、2005年ぐらいからじわじわと、その嗜好が表に現れだした。そして今や、メジャーどころか、人気フレーバーに上昇してきているという。

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