「朝のスムージー」はカフェの新定番になるか 自宅で毎朝つくって飲むのは意外と大変
珈琲ゼリーには「ココナッツミルク」と「アフォガートビター」(各390円)の2種類のフレーバーが登場した。いずれも、バニラアイスクリームをトッピングした珈琲ゼリーの上に、好みの量だけ回しかけながら食べるタイプのデザートだ。
25弾、26弾という数字でわかるように、11月以来、かなりのハイペースで商品が発売されている。メニューを見ると、季節限定ドリンクだけでも常時12種類程度が並んでいるのだ。
他の企業の動向を見ると明らかだが、こうしたデザートドリンクやスイーツがカフェチェーンの勝負どころとなっているようだ。カフェ・ド・クリエの商品開発を支える、ポッカクリエイトの商品開発チームの三浦麻美さん(ドリンク担当)、四方彩香さん(スイーツ担当)に話を聞いた。
女性中心の開発チーム
まず、開発者が女性なのはなぜだろうか。「商品開発の実務は女性ばかりです。コーヒーを担当している男性が黒一点です」(販促宣伝グループの水野涼子さん)なのだという。「実は小松菜&バナナのスムージーは昨年の夏に初めて展開し、好評だったので今年も発売したものなんです」(三浦さん)。
そもそも健康、美容目的で開発されたスムージーは、自宅で作って毎日飲むのが望ましいとされている。ただ、さまざまな材料が必要なので、なかなか毎日続けることができない。「材料を組み合わせた『スムージーキット』が発売されたことがきっかけで、スムージーが一気にブームになりました。それを受けて発売したのが小松菜&バナナのスムージーです」(三浦さん)。
スムージーというカテゴリはカフェ・ド・クリエ初となる。そこで、まずは女性に人気のある定番の食材を選んだ。しかし発売してみると、意外なことに男性からの支持が高かったという。ヘルシーなドリンクをスタンドではなくテーブルで、カフェタイムを楽しみながら飲めるという点が受けた理由だったのでは、と水野さんは分析する。
「特に女性にターゲットを絞っているわけではありませんが、もともと女性比率が高いんです。ところが、スムージーは男性に、しかも、特に朝の時間帯によく出ました。ドリンクの売れ方で世代や性別ごとのニーズを捉えるのは難しいのですが、このメニューに限っては『男性のニーズ』が分かった気がします」(水野さん)。
そしてこの夏、スムージー人気が定着したところで発売されたのが、「トマト&ミックスベリーのスムージー」だ。
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