リピート率9割、「濃すぎる鉄道ツアー」の舞台裏 クラブツーリズム「鉄道部」キーパーソンを直撃
おもしろそうだったので、さっそく2024年7月15日に開催された「第33回 185系で行く貨物線の旅」ツアーに参加してみた。2017年7月15日に初めて貨物線ツアーを実施してからちょうど7年、記念のツアーでもあるそうだ。
さらにWEBに掲載されたツアー要項には「約2年振りの貨物線ツアーで、クラブツーリズム鉄道部・大塚もご案内いたします」とのうたい文句もあった。どうやらこの大塚さんが、鉄道部の「要の人物」のようだ。
ところでサイトに書かれたツアー内容は、以下の文字情報のみだった。
【集合場所】JR大宮駅西口1階出口階段横(8:50)大宮駅(9:37発)—<東北本線><東北貨物線>—田端信号所—<常磐貨物線><常磐線>—金町駅(折返し)—<新金貨物線>—新小岩信号場—<総武本線><外房線>—誉田駅(折返し・扉開放)—<京葉線><武蔵野線><武蔵野南線><横須賀線>—横須賀駅(折返し)-品川駅(18:03着)【到着後、改札を出て解散】
見てもちっともわからない。私がわかったことは、食事が出ないということだけ。貨物線についての知識はまったくないし、通常の路線図に貨物線は載っていないので、途中でどこを通るのか、理解できなかった。これを読み解けるくらいでないと、このツアーへの参加資格はないのかも、と不安になる。
とはいえ、185系は個人的に大好きな車両で、再び乗ることができるのはうれしい。夜行列車が好きで、列車にはなるべく長く乗っていたい私だが、果たして昼間の約8時間半の貨物線旅は楽しめるのだろうか。
この日乗車したのは約190名。もちろん満席だ。列車は6両編成で、私の座席は6号車にあった。先頭の1号車〜5号車は一般販売の席。6号車のみ「学研」の貸し切り車両で、「走る探求移動教室」として子どもたちと保護者が乗車していた。どうやら夏休みの自由研究のようなことらしい。
東北貨物線へ進入
9時37分、185系は静かに大宮駅を出発した。
「列車はまず、東北本線を通り東北貨物線へと入ります」
クラブツーリズム鉄道部の大塚さんの車内アナウンスが始まった。
「王子を過ぎてから田端近く、普段は左手に見える新幹線車庫が、このツアーですと右手に見えます」
「おおー!」と言いながら、子どもたちが右側の窓に顔を近づける。なるほど、子どもたちも鉄道に興味のある子たちばかりのようだ。
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