肩こりや腰痛に悩む人に「ピラティス」が向くワケ プロのアスリートも「身体の土台作り」に採用

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「マットは自宅でトレーニング動画を見ながら、1人で好きなタイミングでできるのがメリット。子育て中など時間を取りづらい人、いきなりスタジオに行くのは気が引けるという人は、まずはマットから挑戦してみてください。

マットとマシンはどちらも初級から上級まであり、大きく効果が異なるというわけではないので、両方体験して自分にどちらが合うか探してみるのもいいでしょう」

筋肉と脳が連動することで集中力が上がる?

ピラティスは、身体の土台作りやコンディショニングを目的として、プロのアスリートのトレーニングに取り入れられることもある。

「アメリカではプロのバスケットボールやアイスホッケー、日本でもテニスや野球の選手などがピラティスを実践しています。

例えば、ラグビーだとタックルをするときにお腹に力を入れて腹圧を高めるのですが、ピラティスの基本であるお腹をへこませた状態が、まさにパワーを発揮しやすい身体のあり方です。ピラティスの呼吸法や身体の使い方が競技に生かされる部分があるのではと考えています」

筋力や体力向上のためと考えられているピラティスだが、八田教授は脳の活性化との関係についても研究している。

「正しい動きや姿勢を維持するために感覚を研ぎ澄ませると、皮膚や筋肉、関節などの感覚情報が脊髄を経由して脳に送られます。これらの感覚情報をもとに微調整を行いながらエクササイズを実施しているときや、正しい動きを習得している過程で脳が活性化します。

これはピラティスに限らず筋トレなども同様で、鍛えている筋肉に意識を向けることでトレーニング効率だけでなく、集中力や注意力が高まると考えられているのです。今後はピラティスをしているときの脳の活動を調べるなど、研究を進めていければと思っています」

東洋経済Sports×Innovationでは、スポーツや運動を「知る」「観る」「楽しむ」ことで社会・日常・心身にもたらされるイノベーションを発信しています。
酒井 明子 フリーライター

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さかい あきこ / Akiko Sakai

出版社勤務の経験を経て、2011年からフリーの編集ライターとして雑誌やWeb媒体で活動。得意分野は人物取材、ライフスタイル、アウトドア、エンタメ、キャラクターなど。週末になると登山をするのが生きがいで、目標は百名山制覇。

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