株式を保有することは、会社の一部を所有するオーナーになることを意味する。オーナーになると、所有権の一部を保有するだけでなく、定期的なキャッシュフローをもたらす配当という形で利益分配を受け取る権利や、株主総会で会社の重要事項の意思決定に参加する議決権など、さまざまな権利を享受することができる。
通常、議決権は保有する株式数に比例して割り当てられるため、特に大株主になると、通常の株主よりも多くの影響力や権利を持ち、会社の経営に積極的に関与できる。
一方で、株式を多く保有することは、上場企業にとって必ずしもよいことばかりではない。過剰な保有によって資本効率が圧迫されている場合、売却を要求するアクティビスト投資家のターゲットとなる恐れがある。
今回は、『会社四季報』2024年3集(夏号)に掲載された大株主の状況を基に、各社の保有する株式の持ち分に応じ、2024年8月1日の終値ベースでの発行済み株式の時価総額を企業ごとに合計し、上位100社をランキング化した。
1位は合計7兆円を保有するトヨタ自動車
1位はトヨタ自動車で、合計7兆円の株式を保有している。同社が時価ベースで最大の株式を保有している上場企業はデンソーだ。デンソーは5位にランクインしており、最大の投資先はトヨタ自動車。3位の豊田自動織機もトヨタ自動車を最大の投資先としており、トヨタ自動車関連グループが上位に多く入っている。
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