お母様を尊敬していて、「あんな風になりたい」と思う女性もたくさんいます。だから、「あこがれちゃうよね」「うらやましいわ~」ということでの専業主婦へのあこがれも、「現実は難しいとわかっちゃいる」というため息とセットの切ない妄想(笑)。実際は「働く」ことはマストになることが多いでしょうから、「あこがれくらい口にしたっていいじゃん」ということでよしだと思います。ごくごくたまには、現実にしちゃうシンデレラだっているんですし。
生涯テーマとしてとらえているなら、過敏な反応は不要
あなたがもし、きちんと人生観を持っていて、自分の生涯テーマとして専業主婦をとらえているのなら、それも立派なキャリアの1つですから、会社や上司ががっかりしたってへっちゃらでいたらいいでしょう。「責められている!」と過敏に反応する必要はありません。
実は、私自身も新入社員時代、上司に「語ることをいっぱい持っているお母さんになりたい」と将来を語ったそうなのです(笑)。
私に子どもができたとき、その上司がこのエピソードを持ち出すまで忘れていましたが、そういえばこれを発言した時、私の上司は私をまったく否定しませんでした。「仕事を通じて、語ることをたくさん作れるといいわね」とかなんとか言っていましたし、子どもができた報告をしたときには、「新人時代からの夢がかなうかしら?」とからかわれました。まぁ「かわいい新人だわ」くらいの気持ちでスルーしてくれた度量がある上司だったということでしょうか。
そして、実際には10年以上、この発言は忘れて夢中で仕事をして過ごしてから母になりました。仕事の面白さや醍醐味、自分が感じる成長感は、毎日感じるものでは決してないけれども、やはり簡単に捨てられない大切なものとなり、結果として妻業・母業と併行して続けていく毎日が現在も続いています。
あなたも社会に出たばかりで「働く」ということ、仕事観はまだまだ定まっていないことでしょう。本来、上司にはそんなあなたが持つ人生観も受容しつつ、仕事を通じて感じる成長をたっぷり味あわせてあげるミッションがあるはずなのです。
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