私が「バブル相場は続く」と考える7つの理由 人民元切り下げでも強かった日経平均

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その安倍政権の今後はどうなるだろうか。8月14日に発表された「戦後70年談話」は、いろいろな意見はあるにせよ、大枠では無事通過した感がある。

もちろん、9月の自民党総裁選はともかく、来年の参議院選挙、さらには2017年の消費税増税と、続く試練に落ちかけている支持率を上げて行かなければならないのは事実だ。

また、17日の月曜日には、4-6月期のGDP(国内総生産)速報値が発表になる。前期比年率でマイナス2%前後の数字が予想されるが、この短期的なマイナス成長については、先日の日銀政策決定会合後の会見で、黒田総裁がほぼ認めているところだ。

猛暑の中で育った「異次元バブルの芽」

安倍首相の思想は別にして、「経済を良くしてくれるから」と言う理由で安倍内閣を支持する国民は多い。景気が生命線であることは、自他ともに認めるところである。当然のことながら、GDPマイナスへの対応策が期待される。

もちろん、財政規律を無視するわけにはいかないので、日銀の金融政策とのコラボレーションになることは明白であろう。

では今後の日銀の金融政策はどんなものになるのだろうか。そのヒントはやはり黒田総裁の言葉にあるかもしれない。筆者は、現在あるテレビ番組でコメンテーターをしているが、7日の金曜日は、日銀政策決定会合後の黒田総裁の会見ライブを視聴者と共にほぼ1時間ガッチリ聞いたあと、即座に3分間のコメントをしなければならなくなった。

いつになく神経を集中して、総裁の言葉を聞いたつもりだが、筆者には、総裁の言葉一つ一つが今後のマーケットにとって大きな支援材料と感じた。筆者の持論である「異次元バブル」の芽が、猛暑の下で着々と育っていると考える。

では、筆者は黒田総裁の言葉を、なぜ個人的に「マーケットフレンドリー」だと感じたのか。以下の7つ(筆者のまとめ)がその理由だ。

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