新型イースで見せたダイハツの「原点回帰」、軽でハイブリッドに対抗
「軽自動車の原点に戻って、低燃費、低価格を徹底的に追求した」。ダイハツ工業の伊奈功一社長はそう胸を張る。
ダイハツの新型軽「ミライース」が快走している。9月20日の発売から1カ月間の受注台数は、計画の4倍となる約4万に上った。国の新しい燃費基準(JC08モード)で1リットル当たり30キロメートルをガソリン車として初めて突破。79・5万円からという低価格も大きな武器だ。
軽自動車販売トップのダイハツでは、従来6~7割が女性客だった。それがイースでは男性客が約5割を占める。「軽というより、エコカーとしてお求めになるお客様が多い」(馬場建二・営業本部長)。外車やトヨタ自動車の「プリウス」などで来店し、購入を検討する客もいる。
軽だから低燃費、低価格は当たり前に思えるかもしれないが、そうではない。むしろ、近年はそこから離れてしまったという反省がある。だからこその“原点回帰”なのだ。
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