ChatGPTだけじゃない!生成AIを今学ぶべき理由 進化し続けるChatGPT、Gemini、Claudeの現在地

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Artifactsでより便利になったAnthropic Claude

「Anthropic Claude」も、OpenAIの「ChatGPT」の強力なライバルとして注目されている生成AIサービスです。開発元のAnthropic社は、OpenAIでChatGPTの基盤技術であるGPTモデルの開発に携わっていたメンバーによって設立されました。AmazonやGoogleといった名だたる企業から出資を受けており、Claudeも生成AIを活用する専門家の中では大きな注目を集めています。

2024年6月に発表されたClaudeの最新バージョン「Claude3.5 Sonnet」は、ChatGPT-4oの発表以前に、No.1性能とされていた前バージョンの「Claude3 Opus」と比較して、大幅な性能向上を実現しただけでなく、処理スピードが2~3倍に改善されるなど、大きな改善が見られました。

「Claude3.5 Sonnet」によるグラフの読み取り

さらに、Claude3.5 Sonnetは、画像認識技術において、GPT-4oなどと比較しても高い精度を示しています。特に図表やグラフから正確に数字やテキストを取得することや図表を活用した推論能力の高さが特徴的であり、小売業や物流、金融業界などビジネスの現場で広く活用されています。

「Artifacts(アーティファクト)」の登場

その中でも、最新バージョンでの1番の変化が、「Artifacts(アーティファクト)」の登場です。ユーザーがWebサイトなどのデザインや文章からスライドの作成をClaudeに依頼すると、Claudeとの会話と並んで横にArtifacts専用のウィンドウが表示されます。これにより、ユーザーはリアルタイムClaudeの作成物を見たり、編集したり、それをもとに作業を進めたりできる動的な作業空間が生まれました。Artifactsの登場により、今まで以上に生成AIをパートナーとして活用することができるようになりました。

生成AIの急速な進化は、私たちの社会や働き方を大きく変えようとしています。 従来までの「識別AI」は、何かを「識別」「分類」、または「予測」するなど特定のタスクをこなすだけでした。例えば、過去の販売データから、「未来の商品の需要を予測する」なども、この識別AIが得意とする領域です。

一方で、新しいAIとしての「生成AI」は「文章や画像、音楽などの様々なコンテンツやデータを生成」する能力を持っています。例えば、あるテキストに基づいて新たな画像や動画を生成したり、テキストの指示に従って新しい音楽を作ったりすることができます。このような、生成AIのもつ「創造性や柔軟性」が私たちの世界をより豊かにしているのです。

識別AIと生成AIの違い
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