フワちゃんの謝罪に見えた「無邪気」という危うさ 「多様性」のラベルが剥がれて表出したもの
そして8月8日、フワちゃんは「やす子さんへのお詫びと、皆様へのご報告」とした謝罪文をXに投稿。この時点では経緯説明にとどまっていたが、8月11日になって、冒頭にも紹介した活動休止の発表投稿を行った。
「対面謝罪」という、ひとつの区切りを迎えてもなお、フワちゃんへの風当たりは強い。
やす子さんは謝罪翌日の8月9日時点で、「私はSNSは明るい言葉を発信したいと思っているので、今後は言及しません」としていたが、相次ぐバッシングを受けてか、8月10日になって「言及しないと言ったんですが フワちゃんさんのことめちゃめちゃ許してます! もう終わりましょう!!」と投稿した。
あらゆる対応が後手後手だった
筆者は先日、東洋経済オンラインで「フワちゃん『やす子へ公開暴言』が示す根深い問題 単なる誤爆では済まず、イメージに甚大な影響か」と題するコラム(8月7日公開)を寄稿した。
掲載から1週間が経ってもなお、アクセスランキングの上位にあり、興味関心の強さを実感する。この記事からの大きな変化としては、「謝罪文の掲載」と「活動休止発表」がある。そこで今回は、それらに焦点を当ててみたい。
まずは、時系列を見てわかるように、あらゆる対応が後手後手だったことは、「炎上対応」の観点から言うと、悪手としか言えないだろう。8月8日の謝罪文によると、フワちゃんは「やす子さんの投稿に『アンチコメントが付くなら』」との趣旨で、投稿画面に問題となった文章を入力し、「その場にいた方」へ画面を見せていたところ、誤って投稿してしまったとしている。
ある種の「大喜利」的な、内輪の遊びのつもりだったのだろうが、それであれば、説明まで4日間も要する必要があったのか、極めて疑問だ。
また、謝罪文では「ネット上の臆測でお名前が出てしまっている方々は、この件とは一切関係ありません」としつつも、投稿当時は、お笑いコンビ「Aマッソ」加納さん、お笑いトリオ「トンツカタン」森本晋太郎さんと旅行中だったとも説明した。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら