トヨタ「ハイラックス」本格キャンパー登場の真相 オリジナルのシェルを採用したキャブコン仕様

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国産ピックアップトラックは、東南アジアやアフリカなど、新興国で高い人気を誇っているのはご存じのとおり。それはタイも同様で、今回、初披露されたアストラーレGX4のベースとなるアルファは、現地でも人気の高いトヨタ・ハイラックスをベースに、外装ボディをバンテックが供給し、現地で架装を施している本格キャンピングカーだ。

ベースになっているトヨタ「ハイラックス」のZグレード
ベースになっているトヨタ「ハイラックス」のZグレード(写真:トヨタ自動車)

海外で販売中のアルファは、2023年4月にタイで開催された「バンコク国際モーターショー」で発表。現地をはじめ、東南アジアで高い注目を集め、ブータン王国の国王にも納品した実績を持つという。だが、日本では、前述のとおり未導入だった。ところが、このモデルを紹介した同社のユーチューブ動画を見たファンから問い合わせが殺到。国内ファンの要望に応えるべく、国内仕様モデルを開発し、今回の発表に至ったという。

なお、アストラーレGX4は、国内では同社の「アストラーレ」というブランドからの発売を予定する。従来、同ブランドには、日産自動車の商用バン「キャラバン」をベースにした「アストラーレCC1」というモデルがある。こちらも、キャビン(居住空間)をすべて架装したキャブコン・モデルで、高い走行性能と居住性を両立していることが特徴。GX4も同様のコンセプトを持つ新型キャブコンとして国内導入される予定だ。

アストラーレGX4の外装

アストラーレGX4のスタイリング
アストラーレGX4のスタイリング(筆者撮影)

アストラーレGX4のベース車は、ハイラックスのZグレード。最高出力150PSを発揮する2.4L・ディーゼルエンジンを搭載し、6速AT(オートマチック・トランスミッション)を採用、駆動方式はパートタイム4WDだ。

大きな特徴は、タイ仕様のアルファと同様、同社独自の技術を数多く投入した専用の外装だ。まず、強度と弾力性に優れるFRP(繊維強化プラスチック)一体成形のCSボディを採用。ボディを支えるためのフレームを持たず、継ぎ目もないCSボディは、優れた衝撃吸収性や発散性などを実現。万一の衝突事故でもCSボディがたわんで衝撃を和らげることで、室内の乗員への被害を軽減する効果などを生むという。

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