トヨタ「ハイラックス」本格キャンパー登場の真相 オリジナルのシェルを採用したキャブコン仕様

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室内中央には、4人がけソファのあるダイネット(リビング)。テーブルは収納式で、ソファを展開すればベッドにすることも可能だ。室内前方の上方には、常設ベッドとなるバンクベッドも装備。ベッドは回転式のため、収納すれば荷物を置くことも可能だ。ほかにも、おしゃれな雰囲気を演出するグラスホルダー、高い断熱性を持つアクリル二重窓など、さまざまな快適装備も満載だ。

なお、就寝定員は3+2(子ども)名。ファミリー層などでも、十分にクルマ旅を楽しめる仕様となっている。

今後の開発

展示車両に装着されていたホイール&タイヤ
展示車両に装着されていたホイール&タイヤ(筆者撮影)

今回の展示車では、ほかにもオプションとして、ツイン6本スポークの社外製ホイールや、横浜ゴム製のジオランダーA/T4というブロックパターンタイヤ(サイズ265/65R17LT)などを装備。よりアウトドアテイストをアップする各パーツ類も装備されている。なお、価格(税込み)は、展示車の場合で1226万5000円だ。

バンテックの担当者によれば、今回の展示車は、これも先に述べたようにプロトタイプ。今後、さらに細部を煮詰めるが、とくに足まわりはさらなる強化を図るという。専用サスペンションなどを開発することで、キャビン架装による重量増に対応。加えて、オフロードなどでの走破性もアップさせる予定だ。

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そうした開発目標の背景には、おそらく、このモデルが4WD性能の高いハイラックスをベースとすることや、野性的スタイルを持つことも大きく関連しているだろう。一般的なキャンピングカー愛好家だけでなく、オフロード走行を楽しみたいユーザーも興味を持つはずだからだ。そして、これらの味付けにより、同社では、このモデルを、野山のハードなオフロードも走行でき、多様なアウトドア・フィールドを楽しめる「クロスカントリー・キャンパー」という新ジャンルを育てたいようだ。

なお、アストラーレGX4の正式発表は、2025年2月頃を予定。幕張メッセで毎年開催されている「ジャパンキャンピングカーショー」で、完成版を披露するという。ともあれ、日本でも人気の高いハイラックスをベースとし、従来にない新感覚のキャンピングカーが、今後どのように進化するのか、今から非常に興味深い。

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平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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