自民・武藤議員に直撃!「利己的発言の真意」 炎上ツイートは不用意だがリンチも問題だ

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――戦争に行きたくない、という感情は当然だし、それを主張した若者を何で利己的だと決めつけるのでしょうか。

武藤 感情としては分かりますが、それでは国際社会における義務と責任を果たせないと言っているのです。そもそも彼らは間違った情報に扇動されています。安保法案が通っても彼らが戦争に行くことはありません。

――間違った情報とは何ですか。

武藤 「徴兵制になる」「侵略戦争をする」という極端な情報のことです。

「徴兵制」は意味がない

――そういう恐れを感じているから、反対しているのでは。

武藤 軍事も専門的になってきて「徴兵制」は意味がありません。それに今回の法案では他国の領域で武力行使を行うことは禁じられており、日本が侵略を行うこともありえません。にもかかわらずそれを恐れることは扇動されているとしか考えられません。

――「戦争になったら、武藤さん自身が最前線で戦う覚悟はあるのか」とネットでいわれています。

武藤 そもそも権利行使を限定容認するというと、なぜお前が戦場に行けというように論理が飛躍するのかわかりません。

――自民党の政治家である武藤さんが率先垂範して「利己的ではない日本人の姿」を示してほしい、ということでは?

武藤 私個人のことを申し上げれば、他国が侵略してきたら、愛する家族や故郷を守るために戦います。しかし政治家が戦争に行くことは、国家としての意思決定が出来なくなりますし、政治家は軍事技術を持っていないので、実際戦地に行くべきではないと考えますが。

――「政治家は口だけ、高みの見物で、実際に戦争に行くのは庶民」という感情があります。

武藤 実際、自衛の際でも戦地に行くのは「庶民」ではなく「服務の宣誓」をした「自衛隊」です。だからこそ自衛隊には最高の名誉が与えられるべきだと思います。

――米国は大量破壊兵器を口実にして戦争を仕掛けました。多くの無実のイラク人が死んだわけです。これについてはどう思いますか。

武藤 「大量破壊兵器がある」と言って実際はなかったわけですからイラク戦争は誤りです。そもそもアラブ社会にはアラブのルール、伝統、文化があり、政治も異なります。米国の民主主義、個人主義の押しつけ、イラク領土への侵犯は受け入れられるものではないと思っています。

――ところで、武藤さんはなぜ政治家になったのでしょうか、政治信条は?

武藤 日本を守るためです。日本の伝統的な価値観を取り戻したいと考えたからです。

――今回ツイッターの炎上を通して感じたことは?

武藤 ツイッターの発言は難しいですね・・・。

――ブログやフェイスブックとの違いを感じましたか。

武藤 はい。ツイッターはアカウントを10も20もつくって、しかも匿名でやっている人がいる。なりすましもあります。自分に反対の人は、組織立ってあるいは同一人物が大量に反論のコメントを書き込んでいる可能性がある。

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