ニューヨークの株価を後追いする日本の株価--リチャード・カッツ

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 先進国の間で金融の緊密化が進行しているのに加えて、実体経済もそれを上回る勢いで緊密化している。OECD(経済協力開発機構)諸国間では、景気循環の波が同時に動く傾向が、数十年前と比べて格段に高まっている。これもまた、金融の統合だけではなく、貿易面での相互依存も強まっている結果だ。

80年代から90年代にかけては、日本の景気循環は米国やヨーロッパとほとんど相関していなかった。実際に、80年から99年にかけて米国の景気は低迷したが、80年代の日本は好況だった。

ところが直近の10年間に大きな変化が起こった。今や日本、米国、ヨーロッパの好不況は同期化している。00年から11年にかけての期間について見ると、日本と米国との景気循環の相関度は92%に、日本とヨーロッパの景気循環の相関度は85%にまで上昇した。米国とヨーロッパの景気循環の相関度は90%に達した。

数年前には一部のアナリストが、日本は米国から「デカップリング」してアジアに向かう、という説を唱えていた。私たちは決してその見方にくみしなかった。日経平均株価も私たちと同じだったようだ。

Richard Katz
The Oriental Economist Report 編集長。ニューヨーク・タイムズ、フィナンシャル・タイムズ等にも寄稿する知日派ジャーナリスト。経済学修士(ニューヨーク大学)。当コラムへのご意見は英語でrbkatz@orientaleconomist.comまで。

(週刊東洋経済2011年10月22日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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