サイバーエージェントはもともとM&Aに対してさほど前のめりではなかったが、ここ数年はIP関連企業の買収を積極化してきた。2022年には日本アカデミー賞受賞監督の藤井道人氏を擁する映画・ドラマ制作会社のBABEL LABELを、2023年には『テニスの王子様』などの2次元コンテンツを原作とした「2.5次元舞台」の有力制作会社・ネルケプランニングを矢継ぎ早に買収している。
背景にあるのが、創業者である藤田社長のIPビジネスに対する関心の高まりだ。
サイバーエージェントは祖業の広告代理や動画配信サービス「ABEMA」など多岐にわたる事業を展開する一方、海外への本格進出が積年の課題だった。海外売上比率は現状1割に満たず、藤田社長自身「海外はつねに狙っているが、明確に売れるものがずっとない状態だった」と振り返る。
そんな中、海外市場の成長が著しいアニメなどの領域においてIPビジネスで成功することができれば、おのずと「世界のサイバー」への道が拓けてくる。そうした狙いから、自社のノウハウでは心もとないIPビジネスを、M&Aもフル活用しながら強化してきたのだ。
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