最強企業・アップルを生んだジョブズの功績

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 97年にアップルに復帰したジョブズは、シェア2~3%程度のマックファンを相手に細々とビジネスを続けることもできた。が、その道は選ばなかった。復帰当初、マイクロソフトから出資を仰ぎ、まずは信用強化を図る。

2001年の発売当初はマックでしか使えなかったアイポッドを02年にマイクロソフトのウィンドウズに対応させ、その後の基礎を作った。

さらに、マックに用いてきたモトローラ製造の独自CPUを、インテルに転換。熱烈なファンからのブーイングはすさまじく、ファンが離反するおそれもあった。が、負けを認め、勝ち組の企業と手を組んだことが、アップルの生存圏確保につながった。

しかし何と言っても、アイフォーン大ヒットによる驚異の収益成長が、名経営者としての評価を確固たるものにした。そして最後には、時価総額、純利益などで、同年齢のビル・ゲイツが率いるマイクロソフトを抜き去った。

「明と暗」「絶頂と屈辱」--コントラストの鮮やかな不屈の人生は、今後も多くの起業家を刺激し、魅了し続けることだろう。


(山田俊浩、桑原幸作 =週刊東洋経済2011年10月22日号)
※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

写真は追悼会の様子
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