アジアでは消費分野で輸出の割合が低い企業が投資先として有望
今後は独自のソフト会社が増えるだろう。たとえばインフォエッジという会社は、インドでのオンラインの人材派遣でシェアトップを誇る。結婚のマッチングサイトや不動産も手掛けており、成長性が高いと見る。
インド経済で気になるのは、同国の成長が外国資本によって支えられてきた部分が大きいことだ。欧米の景気動向等によっては今後、海外からの資金流入が細る可能性がある。またインフレの心配も残っている。
--欧米の金融市場の混乱は、アジア企業にどう影響が出るでしょうか。
企業によって異なるが、欧米向けの輸出のウエートが高い企業は影響が大きいだろう。ただ、自国の消費拡大を背景に成長している企業への影響は軽微だろう。
ASEANで言うと、インドネシアは消費が伸びており、有望な企業が多い。たとえば、ニッポン・インドサリという、インドネシア全体で事業展開している製パン最大手があるが、もともとは日本の敷島製パンが技術供与した会社だ。アジア株投資においては、ニッポン・インドサリ社のように、今後、成長が期待できる自国の消費市場で存在感を持つ企業に注目するのも、一つのアプローチだろう。
(聞き手:許斐健太 =東洋経済オンライン)
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