東出昌大「僕もさらけ出していいのかなと思えた」 ひろゆきとのアフリカ旅で「変わったこと」
――タイプが全然違う3人ですよね。
全然違いますね。だから、この3人にチームワークという言葉はない(笑)。ただ、「船頭多くして船山に上る」じゃないけど、誰かと旅する際にお互いの主張がぶつかり合って関係が悪くなるのが嫌だったんで、その意味では船頭はひろゆきさんで、僕は重い荷物を持つとか、パワー系で支えようという感じで考えていました。
人間関係って、ともすると「依存」っていう言葉に変わってしまうこともあるし、「盲信」も「心酔」も怖いですよね。だから、僕はいつも、あくまで自分は自分である、「個」である、っていう自覚を持っていたいなって思っています。それでいて、お互いの好きなことを尊重しあって、協力できることはすればいいのかなって。
全部をさらけ出したら面白がっていただけた
――距離感が絶妙で、ひろゆきさんとのバディ関係も素敵でした。ちなみに、この旅に行く前と後で東出さん自身は何か変わりましたか?
いろんな〝踏ん切り〞がつきましたね。
〝役者〞という仕事は、いい演技をして、与えられた役を全うしていれば他のことはどうでもいいんだって考えようとしていたんですが、実際にはやっぱり人からどう見られるかを意識したり、怖かったりする自分がいました。
ただ、今回はずっとカメラが回っているなかで、自分自身も旅を楽しんで、パンツに穴があいていようが「泳ぎたい!」と思ったら湖に飛び込んだりしていたら、そんな場面もしっかり使われてしまって(苦笑)。セルフプロデュースなんて考えてもしょうがないんだなって思って全部さらけ出したら、逆に面白がっていただけた感じです。
アフリカの子どもが一生懸命走っている姿が美しいと思うのと同じように、僕もさらけ出していいのかなって思えるきっかけをくれた番組でした。それが正解かどうかはまだわかりませんが……とにかく体当たりでやって反響をいただけたことは嬉しいです。そういえば、ファンの方から先日パンツをいただきました(笑)。