東武東上線「武蔵野線との乗換駅」朝霞台の実力 2024年8月で開業50年、乗降人員は東武全線4位

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1974年8月10日付の東武鉄道の社内報によると、開業当時の朝霞台駅の概要は、総工費が概算で5億円、乗降人員は推定で9700人。開業初日について「五時の一番電車前に乗車券NO1をめざしてかけつけたマニヤは十一人。中には一人で七十枚も購入した人もいたという」と伝える。

そのうえで「東上線と武蔵野線の相互乗換客待望の駅で、特に東上線川越市方面から、県都浦和への短絡路として、当駅の利用価値は高い。付近には亭々とそびえるケヤキの大木なども散在する、緑濃い変化に富む好住宅地として今後の発展が期待される」と強調している。

それから半世紀。朝霞台の2023年度1日平均の乗降人員は14万8983人で、東武の全205駅で池袋(40万8382人)、北千住(40万1218人)、和光市(16万2203人)に次いで4番目、東上線では3番目に多い駅に成長した。

2023年3月のダイヤ改正で快速急行の停車駅となり、現在は朝夕の座席指定列車「TJライナー」を除く、すべての種別が発着する。2019年に新設された種別「川越特急」の下り列車の場合、池袋を出て最初に停車するのが朝霞台。池袋から朝霞台へは所要時間14分で着く。

北朝霞駅は1年先輩

一方、JR武蔵野線の駅名は「北朝霞」。東上線に朝霞台駅が設置される前年、1973年の4月1日に武蔵野線開通とともに誕生した。北朝霞から大宮へ行く場合は、武蔵浦和で埼京線、または南浦和で京浜東北線に乗り換える必要があるが、朝夕には貨物線経由で府中本町・八王子―大宮間を直通する「むさしの号」が活躍する。むさしの号に乗れば北朝霞から大宮へ12、13分で行くことができる。

東上線朝霞台 武蔵野線北朝霞
東武東上線のホームの上を横切るJR武蔵野線(記者撮影)
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