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西武労組、ストを決断した社長との対決の舞台裏 寺岡・労組委員長「井阪社長は腹を割って話すことがない」

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  • 寺岡 泰博 そごう・西武労働組合中央執行委員長
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この日の交渉を締めくくるにあたり、委員長として言うべきことは言っておかなければならない。

「事実は『株式譲渡ありき』の強硬策で、これを信じてくださいと言われても、なかなか難しいと感じるのが社員感情だと思います。経営施策だと言われても、それがまともな経営施策なのか、誠実な行動なのかと問われれば、組合員はそのように見ないとわれわれは考えています。

株式譲渡を9月1日に完了することは事実ではないということですが、速やかにクロージングすべきというお考えが変わらないということは、私たちの理解・納得度にかかわらずクロージング決議がなされる可能性を否定できないと受け止めざるを得ません」

物別れに終わった団体交渉

そう前置きし、最後にこう通告した。

「したがって、労働組合としては、本日この協議をもって8月31日を開始日としたストライキ実施について予告通知をさせていただきます」

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苦り切った表情の井阪社長との間に入るように、そごう・西武の手塚徹人事部長が発言した。

「いまの宣言は、8月31日にストライキを実行するという宣言だということでよろしいでしょうか……。ストライキ権が労働組合に認められた権利であるのは事実ですが、やる必要がないならばやらないほうがいいに決まっていますし、もちろん労働協約に基づいて実行されるものだと思っています」

「労働協約に則って、あらためて書面で正式通知させていただきます」

1時半から始まった団体交渉が終わったのは午後3時だった。結局、これが井阪氏と団体交渉で向き合う最後の機会となった。

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