ロイヤルホテルが森トラストと資本業務提携、10年後の大阪・旗艦ホテル建て替え構想が明らかに

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 なお、今回の提携によりロイヤルホテルは2012年3月期業績見通しを修正した。売上高見通しは従来どおりだが営業損益は7億円の赤字(前期は4.39億円の営業黒字)として、従来から8.5億円引き下げた。通期営業赤字転落の要因は、土地売却に伴う10年間の事業用定期借地権設定による減価償却費が7億円増えることだ。また土地譲渡損30億円の計上で最終赤字は50億円(従来見通しは13億円の最終赤字)に膨らむ見通しだ。

来期に関しても減価償却費増の通年化で約5億円の費用増となることなどを踏まえて、東洋経済は独自予想を表記のようにした。

(野村 明弘 =東洋経済オンライン)

 


《東洋経済・最新業績予想》
 (百万円)    売 上  営業利益   経常利益  当期利益
連本2011.03       48,516        439       -450    -17,942
連本2012.03予      47,500       -700     -1,500     -5,000
連本2013.03予      48,500        250       -250       -250
連中2010.09       22,535       -694     -1,149     -1,395
連中2011.09予      21,200     -1,450     -1,900     -5,250
-----------------------------------------------------------
          1株益¥    1株配¥
連本2011.03       -175.1          0 
連本2012.03予       -48.8          0 
連本2013.03予        -2.4          0 
連中2010.09        -13.6          0 
連中2011.09予       -51.2          0 

 

野村 明弘 東洋経済 解説部コラムニスト

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のむら あきひろ / Akihiro Nomura

編集局解説部長。日本経済や財政・年金・社会保障、金融政策を中心に担当。業界担当記者としては、通信・ITや自動車、金融などの担当を歴任。経済学や道徳哲学の勉強が好きで、イギリスのケンブリッジ経済学派を中心に古典を読みあさってきた。『週刊東洋経済』編集部時代には「行動経済学」「不確実性の経済学」「ピケティ完全理解」などの特集を執筆した。

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