イラン大統領選で最高指導者が見せたサプライズ 改革派大統領を登場させた最高指導者の本音

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ペゼシュキアン氏は1954年12月、イラン北西部のマハーバードで生まれた。

両親は少数民族で、父親はイランの人口のペルシャ人に次いで多く、全人口の16%を占めるアゼルバイジャン人だ。母親は同じく10%を占め、3番目に多いクルド人。

トルコ大統領の思わぬ発言

トルコのエルドアン大統領はドイツ訪問の帰りに記者から「ペゼシュキアン氏当選」を伝えられると、「つまるところマスウード・ペゼシュキアンはアゼルバイジャン系のトルコ人ということだ。例えば、(イラン北西部の)タブリーズではトルコ語を話し、クルド地域に行けばクルド語を話すことができるという人だ」と述べた。

さらに「トルコに着いたら、連絡して当選おめでとうと伝えよう。トルコとイランの2国間関係がこれから改善することを期待している。イランはわれわれにとって重要な隣国で、歴史的にも文化的にも深いつながりがある」と当選を祝福した。

エルドアン氏による「新大統領はトルコ人」発言はSNSで大いに話題となって、多くの人の失笑を買った。

これに対しペゼシュキアン氏は、次のように反論した。

「私はトルコ人に生まれてきたことをアッラーに感謝している。何人にもトルコ系民族の言葉や文化をバカにする権利はない」

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