ケニアに学びたい、一歩進んだ「性教育」 布ナプキンを男女一緒に作る意味
え? 本当に男の子も参加するのですか……。最初に聞いた時は、驚きました。それは「布ナプキン作り」の講習会だったからです。そう、女性が生理の時に使う、あのナプキンです。
ケニア西部のケリチョー郡。紅茶の産地で有名な農村部で、日本のNPOが活躍しています。保健医療の仕組みづくりを手掛けるHANDS(Health and Development Service)は、郡政府と一緒に地域医療の担い手を育ててきました。筆者は6月上旬に現地へ行き、HANDSの事業のひとつ、カプレラッチ小学校における「布ナプキン作り」を見学しました。
舗装された道路から、畑の方へ。雨が降るとタイヤがはまり込む凸凹道をしばらく走ると、広場のような学校の敷地が見えてきます。建物の中には、子どもたちと地域の大人が集まっていました。一歩外に出ると、ヤギや犬がくつろいだ様子で座っています。
男女一緒に行う、布ナプキン作り
集まった約40人の生徒は、10~13歳の子どもたちで、男女ほぼ半々。制服は緑と白のギンガムチェックのシャツと、深緑色のジャンバースカートやパンツ。
子どもたちが取り組んでいるのは、この、布ナプキン作り。いわゆる「羽根つきナプキン」を手縫いで作っているのです。当て布を取り換えて洗うことで、何度も使えるようになっています。
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