厳選!長距離普通列車の旅を盛り上げる8曲 ミュージシャンとゆく「聴き鉄」紀行

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スマートフォンで聴き鉄旅をする際はやはり電池の消耗が気になるので、2回分フル充電できるモバイルブースターがあれば安心だ。また、楽曲へのアクセスにそれなりの通信を要するため(1曲あたり約数MB~十数MB程度)、1カ月7GBなどの通信制限には気を付けたい。

「聴き鉄」おすすめプレイリスト

手始めに、「AWA」のサービスからプレイリストを作成してみた。もちろん「聴き鉄」旅でアガってもらうための選曲だ。

アプリの虫眼鏡マークSearchにて「鉄道」の2文字で検索すると「PLAYLISTS」の欄に出てくるようになっている。ぜひアプリをインストールして聞いてみてほしい。

AWA(筆者撮影)
<AWA/オオゼキタク作成PLAYLIST「【鉄道】乗り鉄のためのロックナンバー!」>
・「Rocks」Primal Scream
・「Blitzkreig Bop」Ramones
・「Party Hard」Andrew W.K.
・「Lust For Life」Iggy Pop
・「Semi-Charmed Life」Third Eye Blind
・「My Sharona」The Knack
・「Born To Be Wild」Steppenwolf
・「Kung Fu」Ash

「ゆったり贅沢に列車に揺られていたい」「音楽を集中して聴ける環境にいたい」「なるべく最小限のお金で済ませたい」――。これらのニーズを満たすのが「大回り旅」+「グリーン車ホリデー利用」だ。行きつけの図書館や喫茶店に長居するような気分で試してみていただきたい。

きっぷの最安運賃は140円、ICカードなら133円で関東をぐるっと大回り乗車できるのはご存じの方も多いだろう。一駅・最低料金にこだわらなければ200円程度で済む。

グリーン車の土休日利用

ロングシートや混雑した車内で音楽をゆっくり楽しむ気にはなれない。普通列車のグリーン車でリクライニングをゆったり倒して、駅弁などつまみながら自分だけの世界に浸ろう。

グリーン車は土休日料金が設定されており、駅に設置してある機械でICカードに事前にグリーン券情報を記録しておけば、50km以上は均一で780円とかなりお得。往復で利用してもグリーン料金は1560円。運賃を加算しても2000円に達しない。2階建て車両では景色が大きく開ける上段を好む人も多いが、音楽に集中するには明るすぎない下段、筆者は最後尾の20番のD席がお気に入りだ。

現状、関東近郊で普通・快速列車でグリーン車が併結されているのは「湘南新宿ライン」「上野東京ライン」「横須賀線・総武線快速」「常磐線中距離列車」だが、都内を出発してなるべく長くグリーン車に乗っていられる実用的なルートをいくつかご紹介しよう。

・品川(上野東京ライン/常磐線)→友部(水戸線)→小山(湘南新宿ライン/宇都宮線)→大崎
大崎(湘南新宿ライン/高崎線)→前橋(両毛線)→小山(水戸線)→友部(上野東京ライン/常磐線)→新橋
品川(横須賀線/総武線快速)→成田(成田線)→我孫子(常磐線)→上野

こうしたルートに大回りで唯一乗れる気動車・八高線を混ぜたり、総武線快速を使って房総半島一周してみたりと一筆書きのアイデア次第で旅は何通りにでもアレンジできる。皆さんもスマホ片手に新しい時代の「聴き鉄」旅に出かけてみてはいかがだろうか。

オオゼキ タク シンガーソングライター

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優しく透明感のある歌声と類稀なるメロディメイクの才能を武器に2004年Victorからデビュー。楽曲提供、高校の校歌作曲などを経て独立。鉄道旅好きが高じて、2012年日本全国のJR私鉄全線完乗。向谷実氏作品への参加、鉄道写真家中井精也氏とのコラボなど新領域に挑戦中。

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