ソフトバンク元副社長が自戒「老害三原則」の中身 人間には持って生まれた「残念な特質」がある

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もちろん、ネット民の中には、相手が年寄りだというだけで、反射的に「老害」呼ばわりして罵倒する心得違いも多く、私自身も時折その被害に遭って、ムカッとして言い返すこともないではありませんが、「老害」という言葉が適切に使われているケースの方が、やはり多いのは事実のようです。

ですから、全ての高齢者は、まずは「老害」というものの実態について知り、自らはその過ちを犯さないように努力することから始めるべきでしょう。

老害三原則

私は、自分自身を戒める目的も兼ねて、以下を「老害三原則」と名付けています。

1 自慢話をくどくどと繰り返し、意味もなく威張り、時には威圧的な態度を取る(結果として、職場の雰囲気が大きく害される)。
2 自分自身の過去の成功体験にこだわり、これに合致しないやり方を初めから否定する(結果として、革新的なやり方が受け入れられない、活力のない職場になってしまう)。
3 「システム的なアプローチ」とか「デジタル化」とか言った、自分の苦手とするやり方を忌避し、場合によっては敵視さえする(結果として旧態依然たる体制が続き、生産性の向上が進まない)。

これらの「老害」の多くは、外から見ていると極めてわかり易いので、排除することも簡単なように思えるのですが、日本の企業の多くでは、こういう傾向の顕著な人たちが結構権力の座に居座っているケースが多いので、そう簡単には排除できないようです。

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