小学校でプログラミングが必修化する納得の理由 「AI・データサイエンス」は現代の新常識である

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高校生の「情報」が大学受験の科目に

高校教育にも変革の波が押し寄せています。2022年度からは、「情報Ⅰ」が高校教育で必修化され、さらにより高度なプログラミングや機械学習などのデータサイエンスを学ぶ「情報Ⅱ」が新設されました。2025年度からは大学入学共通テストにも「情報Ⅰ」が追加されるなど、デジタルスキルの重要性がより一層強調されています。大学受験に必要な科目が英数国理社の5科目だった時代から、英数国理社+情報(プログラミングやAI・データサイエンス)の6科目に変わる日がもう目の前まで迫っています。これらの教育改革を通じて、高校卒業者の全員が必須の知識としてAIリテラシーを持って社会に出ることで、AI人材の裾野を広げることを求められているのです。

大学生全員が文系・理系に関係なくAIリテラシーを身につける

大学教育に関しては、より高度な「AI・データサイエンス」に関する学習が求められています。文系・理系を問わず全員がAIリテラシーを身につけることが必要とされており、その中から、AIやデータサイエンスの専門性を持ちビジネスレベルで活躍できる人材の育成が求められています。さらに、理系のAI研究を専門とする学部では、AI・データサイエンスを駆使してイノベーションを創出し、国際舞台で活躍できるトップレベルの人材の育成や発掘が大学の役割となっています。

AI時代に対応したデータサイエンス教育の仕組み
AI時代に対応したデータサイエンス教育の仕組み

このように子ども世代は政府主導の下で「AI・データサイエンス」の教育を受け、AI時代を生き抜くための経験を多く積むことにより社会へと飛び立つ準備をしています。

リスキリングによるデジタルスキルの獲得

子ども世代の教育プログラムが大きく変化する中で、私たち大人世代の生活はどう変わっていくのでしょうか。現代の「読み・書き・そろばん」である「AI・データサイエンス」を理解して、私たち1人1人がAI時代の変化に適応していくためには、「リスキリング」が欠かせません。

ここでは、いくつか、私たちのリスキリングを支えるプラットフォームについて政府・企業の取り組みを中心に紹介していきます。

①デジタル人材育成プラットフォーム(マナビDX)

経済産業省が2022年3月に開設したデジタル人材育成のためのポータルサイト「マナビDX(デラックス)」は、「DXリテラシー標準」や「DX推進スキル標準」に準拠した内容を無料(一部有料の講座も含む)で学ぶことができるプラットフォームとなっています。ソフトウェアエンジニア、データサイエンティスト、サイバーセキュリティなど、幅広いスキルに対応した講座が用意され、経済産業省から受講費用などの補助を受けられる講座も多く存在しています。

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