ChatGPTよりも安全を掲げる"憲法AI"の可能性 AIをトレーニングし安全・無害・誠実な出力を行う
認知科学者でAI分野の実績を持つゲイリー・マーカス氏は、X(旧Twitter)への投稿で、ここ最近は生成AIの計算能力の向上が鈍化していると指摘し、「この分野は昨年、GPT-4を打ち負かすために500億ドル以上が費やされたが、これまでのところでは、指数関数的な成長が続くというよりは、収束に向かっている」と述べている。
インタラクティブなコンテンツ生成機能
Claude 3.5 Sonnetには、Artifactsと呼ばれる新機能が追加された。これはユーザーがAIとのチャットを通じて文書の記述やフローチャートを生成したり、ビジネス用文書を作成したり、プログラムコードを書かせるといった使い方ができるものだ。
さらに、HTMLやCSSを使ってウェブサイトの叩き台になるものを書き出したり、Javascript言語でブラウザーゲームを作り出すこともできる。
これらのコンテンツは、AIと会話しながらリアルタイムに生成し、画面内でプレビューしながら編集ができる。ウェブ開発者やアプリ開発者なら、使い方次第で従来よりも作業時間を大きく節約することができそうだ。
Artifactsは、まだプレビュー段階であるため、できあがったコードはユーザーが自分で実装し、動作確認する必要がある。とはいえ、この新機能によってClaudeは単なるAIチャットボットというだけでなく、生産性向上ツールとしても使えるようになったと言えるだろう。
そのほかの機能向上としては、画像やグラフ、チャートを解釈する機能、画像からのテキスト抽出といった視覚的な能力が大幅に強化され、無料ユーザーでも使えるようになった。Anthropicは不完全な画像からテキストを正しく書き出すこともできると説明している。統計的な資料を読み込ませれば、グラフやチャートを織り込んだプレゼンテーション資料を生成することもできる。
画像を視覚的に解釈する機能はGPT-4oなどにもあり、Claude特有というわけではないが、Anthropicの発表ではGPT-4o、GoogleのGemini 1.5 Proを上回る能力を持つことが示されている。
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