自分から話さない人が抱える3つの心理的な障壁 相手へのおもてなしと考えて適切な話題を選ぼう
だからこそ、最初に「話してもよい話題」を出しておくとよいと思います。相手も「そこまでは聞いていいんだな」と安心して会話ができると思います。
たとえば、
「最近シリアルにハマっていて、毎日食べているんだ」
という話を聞いたら、相手は、
「食生活や健康の話は大丈夫かな」
とわかりますね。
「失敗談」から盛り上がることもある
私は、自動車の運転免許の筆記試験に落ちてしまった経験があります。この筆記試験は、大抵の人が受かるものです。私自身は、軽いネタとしてよく話をします。
ですが人によっては、自動車免許の筆記試験に落ちたというのは「絶対に言いたくない失敗談」として心の深い場所にしまっている場合もあります。
以前ある人が、私の「筆記で落ちた話」を聞いて、「先生、実は私も自動車運転免許の筆記試験に落ちたんです。それがずっと言えなくて苦しかったんですけど、先生がそう言ってくれてすごくラクになりました。これからは話すようにしてみます」と伝えてくれました。
こんなふうに、話をしても大丈夫な「失敗談」を言うことで、「実は私も」「私もなんです」と、盛り上がることもあります。
コミュニケーションという広い海の上に見知らぬ者同士が投げ出されたとき、溺れないためには「取りつく島」が必要です。そうでなければ、無言の海に沈んでしまいます。その島が三つくらいあれば、途中で話が途切れたとしても、会話が続きます。だからこそ、「話せること」を自分から出していくことが大事です。
ただし、聞きたくもないことまで披露してしまう人もいます。「誰もそんなこと聞いてないんですけど……」と思わず引いてしまうこともありますよね。
コミュニケーションは、相手へのおもてなしです。相手を意識して、適切な話題を選びましょう。
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