イノベーションの魔法は多様な人材から生まれる--アーンスト・アンド・ヤング会長兼CEO ジェームス・ターリー

IFRSを導入しないと海外で資金調達に問題も

--IFRS(国際会計基準)の導入時期を延期する動きが、日本で起こっています。これも日本がグローバリゼーションを十分に受け入れていないからと映りますか。

大震災や原発事故があったことを考えると、理解できます。企業は少し時間的な猶予をもってIFRS移行に備えられます。特にネガティブな影響があるとは考えていません。

IFRSも今、世界的に岐路に立っています。米国では今年後半にIFRS適用に対する判断が出ると思われます。日本も米国と整合性をとって、いつ秒読みをするか考えていると認識しています。インドや中国も足並みをそろえようと動き出した。IFRSにとって重要なタイミングに差しかかっています。

──日本ではIFRSの導入を、グローバルに展開する企業に絞るべきとの意見もあります。

ほかの国でも同様の議論があります。個人的な見解ですが、原則に立ち返って考える必要があります。つまり、この財務報告書の読み手、利用者である投資家にとって、最もいい方法は何か、読みやすい方法は何かを考えていけばいいと思います。

報告書の読み手が日本企業とドイツ企業の傾向を読み比べたときに、簡単に効率的に比較できることが重要ではないでしょうか。国や会社の規模にかかわらず、同一の基準を設けるほうがいいと考えています。

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