ミセスの大炎上を日本の会社員が「笑えない理由」 「炎上リスクに気づき、主張する」のは容易ではない

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ミセス
大炎上となったミセスの「コロンブス」MV。自身が所属する組織で炎上リスクが生じた際に、「気づき、指摘する」ことは実は簡単ではありません(写真:『Mrs. GREEN APPLE』公式YouTubeより引用)
記憶に新しい、Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)のMVの大炎上。「なぜ炎上すると思わなかったのか」といった指摘を経て、SNS上では「炎上リスクに気づいてても、言い出せない人もいたのでは?」という声も出ています。
「真相はわからないが、空気を読む国民性のわれわれには、決して笑えない出来事だ」と、コンサルタントとして、さまざまな企業の会議に参加してきた筆者は指摘します。

ミセス「コロンブス」が大炎上

人気バンドのミセス・グリーン・アップルのミュージックビデオの内容がいまだに炎上を続けている。新曲「コロンブス」のもので、コロンブス、ナポレオン、ベートベンに扮したメンバーが類人猿の家でホームパーティーを開くというものだ。その登場人物に加えて、文化を教えているシーンが描かれる。

侵略者としても解釈できる人物が、文化を押し付けたと解釈できる内容だったので、批判が殺到し、このミュージックビデオは公開停止になった。タイアップのCMも放映が停止になっている。

メンバーの大森元貴さんはただちにコメントを発表。「この度は本当に申し訳ございませんでした。以後このようなことが無いよう、細心の注意を払い、表現することに対して誠実に、精進してまいりたいと存じます」としている。

【画像】類人猿に馬車を引かせ、ピアノを教える…。実際のMVの様子と、レコード会社による謝罪文(全9枚)
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坂口 孝則 未来調達研究所

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さかぐち・たかのり / Takanori Sakaguchi

大阪大学経済学部卒。電機メーカーや自動車メーカーで調達・購買業務に従事。調達・購買業務コンサルタント、研修講師、講演家。製品原価・コスト分野の分析が専門。代表的な著作に「調達・購買の教科書」「調達力・購買力の基礎を身につける本」(日刊工業新聞社)、「営業と詐欺のあいだ」(幻冬舎)等がある。最新著は「買い負ける日本」(幻冬舎)。

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