会社計画よりも四季報予想が強気な「トップ50社」 「独自に増額した会社」を乖離率でランキング

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2位はくら寿司。マグロやカニなど人気のネタを使ったフェアや、人気アニメ「名探偵コナン」とのコラボ販促などの効果もあり、月次売り上げが好調に推移。会社側は今2024年10月期の営業益をほぼ前期並みの24億円と予想していたが、四季報夏号は独自に45億円と予想。なお、くら寿司は6月10日に業績の大幅上方修正を発表し、営業益見通しを四季報予想をも上回る55億円にまで引き上げた。

3位はトヨタ系の自動車部品メーカー、東海理化。今2025年3月期はスイッチ類の出荷数量が増え、生産改善や販売価格是正も効くうえ、前期のリコール費用110億円がなくなる。会社側の期初予想は減益見通しだが、四季報は会社計画は保守的とみて、会社予想に100億円上乗せした増益見通しを立てている。

「築地銀だこ」のホットランドが4位。今2024年12月期の会社側の営業益予想は28億円(前期比25%増)だが、第1四半期は11億円(前期比67%増)と好発進。主力の「築地銀だこ」が好調なうえ、粗利率の高い酒場業態の客足も想定以上で推移しているため、四季報は夏号で営業益予想を40億円に引き上げた。

アシックスは第1四半期を見て大幅増額

5位も外食、名古屋地盤の郊外型レストランのブロンコビリーが入った。第1四半期(2024年1~3月)決算は営業益7.7億円(前年同期の2.6倍)と好発進。会社通期計画の19.5億円に対する進捗率は4割近い。既存店でディナー客が想定を上回り、前期の値上げも効いている。

16位に入ったのはアシックス。第1四半期に当たる1~3月の営業益は338億円と前年同期比で5割超拡大し、最初の3カ月だけで会社の通期営業益計画(580億円)に対する進捗率は6割近い。単価の高いランニングシューズの中核モデルが国内外で販売好調なうえ、レトロスニーカーのオニツカタイガーが訪日客に大人気だ。こうした状況を勘案し、四季報は通期予想を大幅に引き上げた。

20位のSUBARUは新型「フォレスター」投入で柱のアメリカが高水準なうえ、国内の販売台数も伸長する見通し。会社側は1ドル=142円の保守的な為替前提で予想を組んでおり、四季報は実態に合わせて会社計画よりも大幅に予想を引き上げた。23位の日東電工も為替前提が保守的で、四季報の独自増額幅が大きい。

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