日本初「世界の注目私立校トップ25」に選出、ラグビースクールジャパンの内実 人間の「全体性」重視のホリスティック教育とは


RSJはつくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」から徒歩3分ほどの場所にあり、都心から約30分とアクセス良好。「わが校が柏の葉に立地しているのは非常にラッキーなこと」とダービー校長は強調する。
「都心で行われている演劇や展覧会に子どもたちを連れて行けますし、隣接する千葉大学や東京大学の方々と意見交換する場もあります。また、柏の葉エリアはコミュニティ活動が盛んです。多国籍の子どもたちが1人残らず、地域社会との関わりを持てることがすばらしいと感じています」
具体的には、地域のクリーンアップデーに参加してゴミ拾いをしたり、柏の葉オープンイノベーションラボ「KOIL」の協力のもと、子どもたちの将来を見据えてどのようなビジネスをスタートアップするべきかなどのレクチャーを受けたりしているそうだ。

ボーディングスクールでも、自宅通学のオプションを用意
RSJへの入学は随時受け付けており、入学が決まった場合、日本のスタイルに合うよう3つのオプションが用意されている。週7日間寄宿する「Full Boarder」、週5日間寄宿する「Weekly Boarder」、さらに寄宿料がかからない自宅通学「Day Pupil」も可能だ。なお、自宅通学の生徒にも「ハウス」(寮)の部屋の一角が個別に割り当てられ、学習机に荷物を置いたり着替えたりできる。
「ニーズに応じて通学スタイルを選べる点は、保護者からも好評です」とダービー校長。寄宿する際、部屋は個室または2~4人部屋から選択できる。利用料金はいずれも同じだが、大半の生徒が大部屋を希望するそうだ。
「10代の年頃の子どもたちからは、親よりも友達と長い時間を過ごしたいという声をよく聞きます。この希望は、寮生活を送ることで丸々かないます。寮生活を通して、一生ものの友情をはぐくめ、プライスレスな経験になるでしょう」(ダービー校長)
寮では学年の異なる生徒同士の交流も活発だ。寮の1階にあるオープンスペースには卓球台やピアノ、チェスなどがあり、コミュニケーションが生まれるきっかけになっている。


寮の人員配置やフォロー体制は非常に手厚い。男女別の寮にはハウスマスター(寮長)をはじめ、それぞれ3名以上のスタッフが住み込みで常駐している。それとは別に、ハウスアシスタントと呼ばれる人々が毎日寮に通っている。子どもたちの保護者の代わりとして、忘れ物はないか、宿題は済んでいるかなど、きめ細かく面倒を見てくれるという。