ディズニーシー「3200億円投資」新エリアの勝ち筋 「来園者の高齢化」でも「量より質」へ転換進める

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ピーター・パンの世界が広がるエリア「ピーターパンのネバーランド」のアトラクションも迫力満点だ。

「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」では、ボートに乗り込みピーターパンやティンカーベルとともに、フック船長たちから仲間を救出するストーリーが体験できる。ジャングルのような待機列では、たまにティンカーベルが現れる。見ることができたらラッキーだ。

そしてファンタジースプリングスの中で目玉となるエリアは「フローズンキングダム」と言っていいだろう。

アナと雪の女王の映画のストーリーが幕を閉じた後の世界が表現され、映画に出てくるアレンデールの街並みを再現した一角やレストランが立ち並ぶ。ひときわ存在感を放つのが、レストランのアレンデール・ロイヤルバンケットだ。アナとエルサが住んでいるアレンデール城をイメージしている。

食事スペースには、エルサの戴冠式パーティーが行われた大広間がある。パープルを基調とした高い天井からは厳かな雰囲気を感じる。奥には玉座もあり、フォトスポットとなることは間違いなしだろう。

ファンタジースプリングス
エルサの戴冠式のパーティーが行われた大広間(撮影:尾形文繁)

アトラクションの「アナとエルサのフローズンジャーニー」では、ボートに乗って「レット・イット・ゴー~ありのままで~」や「生まれてはじめて」などの楽曲とともに映画のストーリーを体感できる。

アトラクションを待っている人々が退屈しないで済むような工夫も凝らされている。アナとエルサの子ども部屋をイメージしたようなプレイルームや図書室が設けられており、アレンデール城の中にいるかのような雰囲気を楽しむことができる。

総投資額はディズニーシー開業時に匹敵

オリエンタルランドにとって、ファンタジースプリングスは待ちに待った開業だ。

アメリカのウォルト・ディズニー・カンパニーとファンタジースプリングスの開発に合意したのは2018年。当初、2022年度の開業を目指していたが、コロナ禍などの影響で延期を余儀なくされた。

総投資額は3200億円。拡張のための投資額としては過去最高となる。ディズニーシー開業時の総工費約3350億円に匹敵する規模となっている。

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