柴咲コウ『蛇の道』で描く「答えのない生きざま」 驚くほど流暢なフランス語に対する絶賛の声

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『蛇の道』の完成披露イベントでは、柴咲の流暢なフランス語に対する絶賛の声が聞こえた。彼女の努力と情熱が、フランス人観客にも違和感を与えない演技につながり、「あなたはしゃべれるでしょう?」と思わせるレベルにまで達したことに安堵の表情を見せた。

柴咲コウ
(撮影:長田慶)

物を大切にする心を再確認したパリ

それだけではなかった。パリでの生活は、柴咲の活動にも影響を与えたようだ。

「撮影の途中で、のみの市に行けたのはとてもよかったですね。日本で親しくしている家具屋さんと偶然再会し、一緒に家具のチェストを購入したんです。本当にいろいろな人たちが、自分にとっては不要になったけれど、思い入れのある物を一斉に出店する場所で、普通の家庭のおばあちゃんが売っていたりもします。私はそのおばあちゃんから家具のチェストを買いました。こうして物が巡り、必要としている人の手に渡って再び大切にされるというのは素晴らしいことだと思います」

柴咲は北海道にも拠点を持ち、サステイナブルな取り組みに力を入れている。2018年には環境省の環境特別広報大使に任命され、日本の自然や文化を発信。パリでの日々は、物を大切にする心を再確認させるものだった。

柴咲コウ
(撮影:長田慶)

柴咲は、幼少期の経験が今の美しい生き方や環境への意識に大きな影響を与えたと振り返る。

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