柴咲コウ『蛇の道』で描く「答えのない生きざま」 驚くほど流暢なフランス語に対する絶賛の声

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中学校時代の柴咲の変化は、正義感にあふれた言動で周囲を驚かせた。誰もが声を上げるのをためらう中、彼女だけが毅然と立ち向かった。

柴咲コウ
(撮影:長田慶)

「自分の性格が変わり始めることで、そこからさまざまな生き方や人生観が徐々に形成されていく感覚を持ちました。長い間抱いていた好奇心に、強さが加わったように感じます」

無限の想像力で挑戦を続ける理由

思春期という時期に自らの強さを見つけ出し、磨き上げた。芸能界という厳しい世界に足を踏み入れる際も疑念を抱きながら自分の判断力を鍛えていったという。

「デビュー当時も大人に言われたことをそのまま受け止めず、疑ってかかるような猜疑心がありました。でも、それくらいでちょうどよかったと思います(笑)。そういう性格になっていなかったら、きっとすぐに辞めていたと思います」

柴咲の瞳に映るのは、無数の冒険と挑戦の記憶だ。彼女は一人っ子だったため、独りで過ごす時間が豊富にあった。その時間を利用して想像の翼を広げ、無限の世界を探索していた。

「今でも、放っておくと3時間ぐらいぼーっと考え事をしてます」

その時間こそが彼女のクリエイティブな原動力となっている。思索の中でさまざまなアイデアを生み出し、それを実際に行動に移すことに喜びを感じているようだ。

柴咲コウ
(撮影:長田慶)

「頭の中にとどめておくのではなく、実際に行動して形にしてみることが好きです。結果を追求するのではなく、そのプロセス自体に価値を見いだし楽しんでいます」

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