新型フリードの価格/装備/燃費をシエンタと比較 大幅に上がった価格に対してお買い得度は?

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これらの装備を加えて、エアーEX 6人乗りの価格は269万7200円だ。追加装備を価格換算すると21万円相当になるが、価格アップは18万9200円だから、エアーEXは少し買い得感がある。

それでも269万7200円という価格を先に挙げた2005年当時のホンダ車に当てはめると、「オデッセイ アブソルート」という3代目オデッセイに設定された2.4リッターエンジン搭載の最上級グレードに近い。従来の感覚でいえば、コンパクトミニバンの価格帯を超えている。

フリードに新たに設定されたクロスターは、ボディにブラックの樹脂製パーツを装着し、SUV風の外観としたもの。

スライドドア車として初となる樹脂製フェンダーが特徴的(写真:本田技研工業)
スライドドア車として初となる樹脂製フェンダーが特徴的(写真:本田技研工業)

樹脂製フェンダーにより全幅は1720mmに拡幅されて、3ナンバー登録となる。ルーフレールやLEDフォグランプも、独自の装備だ。

クロスターの価格は、ガソリン車の6人乗りで285万6700円だから、エアーEXを15万9500円上まわる。外装パーツなどの追加を考えると妥当な価格アップだが、ガソリン車で285万円を超える価格は、コンパクトミニバンではかなり高い。

ガソリン車か? ハイブリッドか?

ハイブリッドのe:HEVは、ガソリン車を34万9800円上まわる。この価格差そのものは“ハイブリッド代”としては割安な部類だが、「e:HEVエアーEX 6人乗り」が304万7000円、「e:HEVクロスター 6人乗り」は320万6500円で、いずれも300万円を超えてしまう。

なお、燃費や静粛性などに優れるハイブリッドのe:HEVを検討する際は、ガソリン車に比べて2列目シートに座る乗員の足が、運転席/助手席の下に収まりにくいことを覚えておいてほしい。

ディーラーで試乗の際は2/3列目にも座ってみることをおすすめする(写真:本田技研工業)
ディーラーで試乗の際は2/3列目にも座ってみることをおすすめする(写真:本田技研工業)

運転席/助手席シート下に2列目乗員の足が収まりづらいと、その分だけ2列目シートのスライド位置を後方にさげることになる。すると、3列目シートに座る乗員に、そのしわ寄せがくる。多人数乗車時の快適性を重視するなら、1列目の下に足が入りやすいガソリン車が好ましい。

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