「日本のストリートファッション」に世界が驚く訳 伝説のスタイリストが語る日本文化の影響

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

日本のストリートファッションは以前よりハイエンドにシフトしている、とボーズはいう。クラッシックなヒップホップファッションは、主婦や中年女性のファッションになりつつあり、若い人たちがオールドスクールな服装をすることを躊躇する要因になっているそうだ。

ラグジュアリー化するストリートウェア

しかし最近、ボーズは20代前半が多く訪れていたヒップホップのライブに参加し、クラッシックなスタイルとはまったく違うヒップホップスタイルが定着しているのを目の当たりにした。グッチやヴェルサーチといったハイファッションに傾倒していたのだ。

ヒップホップが第6世代を迎える中、こうした傾向があることはボーズだけでなく、アンブローズも認識している。アンブローズも今後は、日本でも高級ストリートファッションの需要が高まると想定している。そして、それこそが、彼女がずっと構想してきたことだ。ヒップホップファッションを頂点へーー。

「キャリアをスタートさせた当初、私がしていた会話は、ハイファッションとヒップホップカルチャーをどう融合させるか、というものでした。間違いなく、ハイファッションはストリートカルチャーに影響を受けていましたから。ただまだ『結婚』はしていませんでした」とアンブローズはいう。

「今、ファッションショーのフロントロー(最前列)を見ると、アスリートやラッパーが座っています。日本も同じようなことになっているでしょう。ヒップホップカルチャーが長年にわたっていかに日本に影響を与えてきたかがわかる光景です。

これは新しいことではありません。これから何が新しくなるかというと、アメリカのブランドと日本のブランドがファッション業界で関係を築いていくことだと思います。アメリカで成功している多くのストリートブランドが、日本にも進出してくるのではないでしょうか」

バイエ・マクニール 作家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Baye McNeil

ブルックリン出身の作家・コラムニスト・講演者。2004年に来日し、「The Japan Times」 などで執筆しながら、異文化の交差点で生きる経験や、人種・アイデンティティ・多様性について鋭い視点で発信している。代表作 『Hi! My Name is Loco and I am a Racist』 に続き、最新作『Words by Baye, Art by Miki』 では、日本人の妻と築いた人生をユーモアと洞察に満ちた筆致で綴る。日本社会の枠にとらわれない視点が話題を呼び、講演やワークショップも多数開催。ジャズ、映画、ラーメンをこよなく愛する。

ウェブサイト:Baye McNeil/life in Japan

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事