似た者同士の結婚ほど「うまくいく」は本当なのか 心理学的に見た「結婚相手」の適切な選び方

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やはり類似性の原理に従って、年齢も同じくらいの人がいいでしょうし、出身地も同じ人のほうがいいですし、学歴も自分と同じくらいの人のほうがいいのではないかと思われます。

デンマークにあるオーフス大学のグスタフ・ブルーズは、ハリウッド俳優400人の結婚について調べてみたのですが、やはり同等の学歴の相手と結婚していることがわかりました。

有名人でも、一般人と同じで、自分との共通点が多い人のほうがラクだからでしょう。

結婚をするにあたっては、「理想のパートナー」についていろいろ夢見ると思いますが、自分となんの共通点もない人と結婚するのはやめたほうがいいかもしれません。むしろ、自分と同じような人を選んだほうが、結婚生活も長続きする可能性が高くなります。

「高学歴女性」ほど離婚しないというデータも

カナダにあるトロント大学のフィリップ・オレオポウラスによると、学歴と離婚率には密接な関係があり、学歴が高くなるほど離婚しなくなる傾向があるそうです。

オレオポウラスが調べたところ、高校中退以下の学歴の女性の離婚率は16%。高卒になると10%。そして大学院卒の女性になると、離婚率はわずか3%にまで落ちるそうです。

高学歴の女性というと、収入の多い仕事にもつけるので夫に頼らなくとも生活できそうですし、それだけ離婚しやすいようにも思うのですが、それは違うようです。

どうして高学歴女性は、離婚しないのでしょうか。その理由は、よくわからないのですが、オレオポウラスは次のような可能性を指摘しています。

・ 高学歴女性は、結婚市場で人気がある。そのため質の高い男性を選ぶことができ、離婚しにくくなるのでは?

・ 高学歴の女性ほど、雇用が安定している。そのため、結婚生活にストレスを感じることも少なくなるのでは?

・高学歴女性ほど、晩婚の傾向がある。それだけ慎重に男性を選んでいるのでは?

本当のところはどうして高学歴女性が離婚しにくいのかはよくわかっておらず、あくまでも推測にすぎないのですが、オレオポウラスの指摘はどれも当たっているような気がします。

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内藤 誼人 心理学者、立正大学客員教授、アンギルド代表取締役社長

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ないとう よしひと / Yoshihito Naito

心理学者。有限会社アンギルド代表取締役社長。立正大学客員教授。

慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。世界の最新心理学研究結果をエビデンスに、ストレスを軽減し、生きていく元気が生まれるヒントやアクションを提案し続ける心理学系アクティビスト。

趣味は釣りとガーデニング。

著書は『いちいち気にしない心が手に入る本』(三笠書房)、『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が3 時間でわかる本』(明日香出版社)など200冊を超え、ロングセラーやベストセラーも多い。

公式X https://x.com/naitouyoshihito

YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@naitouyoshihito

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