京産大から初「国家一種合格」浪人重ねた彼の覚悟 母校初の快挙を成し遂げた彼の驚きの人生

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「当時も、現在の『自己啓発等休業制度』と同様の制度があったので、利用させていただくことにしました。受験は勤務しながら受けたのですが、大学院に行っている間は仕事をしないで、勉強をさせてもらいました。横浜国立大学大学院の試験では、大学院における研究に必要な英語力が問われたのですが、3浪して勉強したのがとても役立ちましたね。あの勉強をしないと受かっていないと思います。

横浜国立大学の院に入ってからは、とてもきびしい環境だったのでついていくのが本当に大変でしたが、集中して研究活動をする期間を2年与えてもらったので、大学時代と同じく、大学院も絶対留年しないようにしようと思い、必死に勉強して留年せずに修了できました。親族に大卒者がそんなにいない環境から、アカデミックな環境に行けたことが、私の財産です」

横浜国立大学の大学院を修了した後は省庁に戻り、現在も国家公務員として勤務を続けるKenjiさん。彼は最後に自身の勉強経験・浪人経験を振り返って、こう語ってくれました。

過去のすごい先人たちと同じ山に登る喜び

「クライマーズ・ハイという言葉がありますが、最初は苦しかったはずの勉強が、次第に楽しくなってきたので、続けられたのだと思います。大学入試にせよ、大学院入試にせよ、それを乗り越えて、人生を勝ち取った人が大勢いらっしゃいますが、私も過去に試験を突破したすごい人たちと同じ山に登っていく喜びが、自分を奮い立たせてくれました。一生懸命勉強して、働いてきて50代を迎えましたが、退職してからは、今までの分ものんびりしようと思っています」

先人が辿ってきた山を目指し、母校初の国家一種 (行政職)合格という頂に到達し、「社会の発展と人々の幸福のために働くことを目指して勉強してきた」と語るKenjiさん。努力して勝ち取ってきた功績と、その不屈の精神は、次世代の受験生、特に浪人生たちにも語り継がれ、受け継がれていくのだと思いました。

Kenjiさんの浪人生活の教訓:すごい人と同じ成果を挙げると、すごい人にも劣等感を持たなくなる
濱井 正吾 教育系ライター

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はまい しょうご / Shogo Hamai

兵庫県出身、1990年11月11日生まれ。「9浪はまい」のニックネームでTwitterやYoutube、テレビ出演などを行っている。大阪産業大学経済学部経済学科に入学後、龍谷大学経済学部現代経済学科に編入学し、卒業。 高校時代にいじめを受けたことから、いじめっ子を社会的に偉くなって見返したいと思い、在学中から仮面浪人として受験勉強を4年間続ける。大学卒業後、証券会社に契約社員として就職したが10日で自主退職、同月中に配置薬会社に再就職。昼は会社、夜は予備校という生活に。同社退職後は受験勉強に専念し、9浪で早稲田大学に一般受験で合格し、2018年に教育学部国語国文学科入学、2022年卒業。現在はカルペ・ディエム所属。

Facebook: https://www.facebook.com/shogo.hamai/
 

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