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「なぜかいつも周りの人とやることがズレてしまう」「簡単そうに思える意思の疎通ができない」など、さまざまな場面で困りごとを引き起こしてしまう発達障害ですが、その原因について、精神科医の岩瀬利郎氏は「定型発達の人と見えている世界が違うから」だと指摘します。
ではいったい、発達障害を抱えている人の見えている世界とはどういうものなのでしょうか。岩瀬氏の著書『
マンガでよくわかる! 発達障害の人が見ている世界』から一部を抜粋・再編集して解説します。
皮肉も社交辞令もまったく通じない
自分なりの強固な世界観を持っていて、相手の気持ちを想像することが苦手だったり、相手の言った言葉を字義通り受け止めがちだったりするASD(自閉スペクトラム症)の人。
多動傾向があるため、人の話を黙って聞いていられなかったり、注意散漫で約束をすっぽかしたりすることがあるADHD(注意欠如・多動症)の人。
発達障害の人は、相手との関係性や反応を読むのが苦手なことが多く、周りが「えっ!?」と驚くようなその場にそぐわないことを言ってしまうときもあります。
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いわせ としお / Toshio Iwase
東京国際大学医療健康学部准教授/日本医療科学大学兼任教授。埼玉石心会病院精神科部長、武蔵の森病院院長、東京国際大学人間社会学部専任教授、同大学教育研究推進機構専任教授を経て現職。精神科専門医、睡眠専門医、臨床心理士・公認心理師。著書に「心理教科書 公認心理師 要点ブック+一問一答 第2版」、「心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト 第2版」(ともに共著、翔泳社)など。メディア出演に、テレビ東京「主治医が見つかる診療所〜寝起きの悪い人と寝起きのいい人の体は何が違うの〜」、 NHK BS プレミアム「偉人たちの健康診断〜徳川家康 老眼知らずの秘密〜」など。
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