京阪電車「開業の地」天満橋駅にいま何があるのか 淀屋橋地下延長線と中之島線のモニュメントも

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改札は地下1階で、東改札口は大阪メトロ谷町線の天満橋駅に近い。谷町線は大阪モノレールの大日から、東梅田や天王寺などの大阪中心部を通り、八尾南まで結ぶ約28kmの路線で、天神橋筋六丁目で阪急線、谷町九丁目で近鉄線に乗り換えられる。

ホームは地下2階。いちばん北側の1番線は中之島発の三条・出町柳方面で、島式ホームの2番線は中之島方面、3番線は淀屋橋発の三条・出町柳方面。いちばん南側の4番線が淀屋橋方面となっている。

天満橋駅 4番のりば 扁額
淀屋橋方面の電車が発着する4番線の先端に掲げられた「先覚志茲成」の扁額(記者撮影)

かつての京阪の「悲願」を象徴するものが、4番線の先端に掲げられた「先覚志茲成」の扁額だ。「せんがくのこころざしここになる」と読む。添えられた解説文によると、淀屋橋地下延長線の開通にあたって当時の村岡四郎社長が「創業以来の先輩の宿願である大阪都心部との直結を果すという文意を定め」自ら書いたという。

西へ延びる路線の記念碑

一方、1番線にもモニュメントがあることはあまり知られていないかもしれない。「2001年1月 京阪電気鉄道株式会社」と記された説明書きには「開業90周年を記念するとともに、中之島新線の早期事業化を願ってここに制作した」とある。

造形作家の今井祝雄氏の作品で、レールで作られた六角柱は「中之島新線」から石山坂本線までの京阪の6線を表していて、その上に(旧)3000系車両の軸箱とウイングばねが載っている。内部には「社員一人ひとりのメッセージ」が収められているという。

天満橋駅 90周年記念モニュメント
1番線の「開業90周年モニュメント」(記者撮影)

中之島線は2008年10月19日に開業。「大阪東西軸の要として都市部活性化に大いに寄与することを期待する」としたモニュメントはいま、地下ホームを行き来する電車を静かに見守り続けている。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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