放送作家が伝授する「不適切にならず」ウケる話術 毒舌や冗談は「人間関係のいいスパイス」だ!

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たとえば僕は、仕事柄、お菓子の手みやげをいただくことが多いのですが、1人では食べきれないので、後輩にあげることがよくあります。

その際、「よかったら食べて」とひと言だけで済ませるのではなく、

「お客さんからのもらい物でお礼を言わなきゃいけないから、どんなお菓子が入っていたかわかる写真をあとでもらっていい?」

などと伝えます。こうすることで、手みやげのおすそ分けも「コミュニケーションの回数を増やすツール」にすることができます。

相手としても、余ったものをただ横流しされるよりはうれしいはず。実際に写真をもらったら、「ありがとう。お客さんには内緒にしておいてよ」などと伝えれば、相手と秘密を共有することにつながり、さらに親密感が増します。

マルハラ。も「おもしろさ」で解決!

たとえば部下から「電車が遅延して、出勤が少し遅れそうです」と連絡があったとき、

「承知しました。」

とコメントの最後に「。」をつけて返事をすると、若者は怒っているような印象を受けて怖いと感じることがあるのだとか。

これは「マルハラ。」と呼ばれる現象で、絵文字やLINEスタンプに慣れ親しんだ若者特有の感じ方です。

でも、世代が違えば、感覚が違うのは当たり前。

僕も若い頃は“新人類”と呼ばれて、上の世代から宇宙人みたいにいわれていましたが、世代差なんて早く生まれてきたか、遅く生まれてきたかの違いだけで、基本は同じ人間です。

ムリして迎合したり、知ったかぶりをしたりせず、わからないことは若い人たちから素直に教わりましょう。

「承知しました。。。。。。。。。。。。。。

問題ないので、気をつけて出社してください!」

などと返事をしたうえで、部下が出社したら「さっきのマルハラになってないかな?」などと聞いてみてはどうでしょうか。

マルハラ対策?(編集部作成。文章は一部加工しています)
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