24年春「私鉄新ダイヤ」コロナ禍脱してどう変化? 目立つ「小さな改善」削減された列車の復活も

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新横浜駅毎時24分・54分発の目黒線急行は、日吉駅で東横線の急行和光市行きに接続する。これにより日中の新横浜―渋谷間は、従来の直通急行(所要28分)や、武蔵小杉で後続の特急に乗り継ぐ(所要30分)よりも速く25分で行ける乗り継ぎパターンが生まれた。また、新設の新横浜駅毎時05分・35分発の目黒線各駅停車は、田園調布駅で東横線の急行渋谷行き(一部副都心線直通)に接続するようになり、このパターンでも新横浜―渋谷間を30分で行けるようになった。

新横浜線 接続時刻表
新横浜―渋谷間の接続時刻表(筆者作図)

また、新横浜駅では小さな改善もみられる。開業直後の2023年3月31日付記事(複雑ダイヤ「新横浜線」ちょっと便利な乗り継ぎ術)で取り上げた、同じホームの発着なのに東急線からの列車が相鉄線側のドアを開けず、同駅始発の相鉄線列車に乗り継げなかった問題については、始発の相鉄線が中線の2・3番線からの発着に変更されたことで解消された。

TX快速、初の「埼玉停車」

ダイヤ改正で新たに快速の停車駅が増えたのがつくばエクスプレス(TX)だ。各駅停車との接続が可能な八潮駅が新たな停車駅で、埼玉県内の駅としては初めて快速が停まることになった。

つくばエクスプレスは長らく快速停車駅を増やさず、最近のホーム8両化工事に伴う徐行運転の実施や、電力節約のために定速運転を取りやめる中でも秋葉原―つくば間45分を維持するために停車時間の調整などで対応してきた。

TX 2000系
つくばエクスプレスは快速が八潮駅にも停車するようになった(編集部撮影)

もともと、つくばエクスプレスの快速は主要駅での停車時間が最大1分半と長く、余裕を取りすぎているくらいであった。今回、北千住―八潮間の徐行運転終了に伴い、その余裕時間を使って秋葉原―つくば間45分を維持したままで八潮駅への新規停車を実現した。

ただ、時刻表上の所要時間は45分だが、実際に測ってみると45分30秒で走っている。そのため、つくば駅の発車時刻は毎時12分30秒または42分30秒となっており、秋葉原まで46分かかるように見えてしまうこともある。それでも時刻表上の表示は45分なので、秋葉原駅に毎時27分・57分に着く快速は、(27分・57分の)55秒着になるように運転士が頑張るなど、運転士泣かせのダイヤになっている印象だ。

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