わずか3~4年「検診受けなかった」彼に起きた悲劇 40代で死を意識した医師が後輩に遺した「言葉」

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国が定期的な検診を推奨し、自治体が実施しているがん検診をまとめたものによると、検診の費用は自治体や受診者の年齢・収入によって異なりますが、公費補助があるため、比較的安く受けることができます(表)。

がん検診

(※外部配信先では表を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

2020年には「がん治療の開始が4週間遅れると、死亡率が増加する可能性がある」というショッキングな研究結果も、海外で報告されています。

がんは、どれだけ早期に発見し、適切に治療できるかという点が何よりも重要なのです。そのためには、定期的な検診が欠かせません。

なかでも、自営業や主婦の方、退職された方などは、会社員のような「検診に行きましょう」という呼びかけがほとんどないこともあり、つい後回しにしてしまいがちです。

しかし、それでは自分の健康を守ることができません。「自分で自分の健康を守る」という意識を強く持って、定期的な検診を受けてほしいと思います。

3〜4年でがんが進行、手遅れに

筆者が定期的な検診の大切さについて、声を大にしてお伝えしたい背景には、研修医時代に出会った、ある患者さんの言葉があります。

その患者さんは、耳鼻科の開業医として、日々忙しく働いていた40代の男性Bさんでした。耳鼻科を開業して10年、患者さんの健康を第一に、一心不乱で仕事をしてきました。

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