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ビジネス #アップル「優等生」の焦燥

「アップル<マイクロソフト」と判断する大間違い 収穫期のMSと種まき機のアップルの違い

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EVの話とはまったく関係がないように思えるかもしれないが、このロジックはそのままEVにも当てはまると考えている。アップルはテスラのように独自の自動車を作るのではなく、自動車と接続し、iPhoneなどアップル製品が自動車そのものに高い付加価値をもたらすソリューションを開発していたのだと考えている。

もちろん、正解ではないかもしれない。しかし、アップルが自動車産業に参入しなかった理由の1つではあるだろう。

アップルが「没落」することはない

企業が衰退する時というのは、よりよい製品やサービスを生み出す力がなくなり、他者と比較したときに競争力が低下することで没落していくシナリオが一般的だろう。

しかし、アップルに関してはこのシナリオは考えにくい。

現時点において、スマホ、タブレット、モバイルコンピューターといった領域でパフォーマンス、使いやすさなど総合力で勝るアップルに勝る製品は存在していない。なぜなら、アップルは最終製品を半導体設計、OS、ソフト、開発ツールなど、あらゆる面で総合的なフレームワークを提供している唯一のハードウェアメーカーだからだ。

例えば、スマホ市場で最大のライバル、サムスン電子も有力な半導体メーカーの1社ではあるが、同社の半導体は自社製品だけのために設計されているものではない。あくまでも独立した事業として存在している。

アップルは各ジャンルにおいてこれまで通り進化を続けていれば、今後も各市場で優位性を保つことができるに違いない。 ただし、市場が成熟化していけば、いずれ費用対効果という意味でアップルをしのぐ製品が生まれる可能性は十分にあるだろう。

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