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ビジネス #アップル「優等生」の焦燥

「アップル<マイクロソフト」と判断する大間違い 収穫期のMSと種まき機のアップルの違い

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1990年代半ばから後半にかけて1度は潰れかけたアップルが、挑戦者として戦いを挑んできた結果、現在の強い体制を作り上げてきたわけだが、現在逆風が吹いていることは間違いない。

EUにおけるデジタル市場法(DMA)に準拠した新しいiPhoneは、iPhoneにおける絶対的なセキュリティーの高さに不安定さをもたらしている。

また、開発者たちを引きつけ続けてきたiPhoneというプラットフォームは公共性が高まったことで、EUだけではなく、アメリカ、日本でも事業モデルに厳しい目が向けられている。いずれDMA法準拠のiPhoneと同じく、完全に垂直統合されたiPhoneのシステム基盤を脅かす法的な規制が加えられる可能性は否定できない。

アップルが取れる「選択肢」

そうした中で、未来に向けてアップルが取れる選択肢は限られている。かつてマイクロソフトがモバイルとクラウドの時代に合わせて事業ポートフォリオを組み立て直したように、アップルも事業の形を変えるのか、あるいは種を撒き続けて、新たな製品ジャンルを開拓していくのか。

純粋なハードウェアメーカーであるアップルは後者を選択しているというのが筆者の見立てだ。

つまり、どんなジャンルにおいて、アップルの持つ技術や強みを生かせるのか、研究開発を続けてきた結果として、EV開発への投資を止めたとも捉えることができる。アップルはわれわれにが考えるより、はるかに広いジャンルで種まきをしているのだ。

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