新キャンパー「ニンジャ」からくり仕掛けの正体 1200万円超、大容量収納を実現したギミック

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そして、車体前方、運転席の上部にも、バンクベッドと呼ばれる就寝スペースを備える。ベッド部は、使う際にフロア部分を引き出すことで拡張でき、ゆったりとしたスペースを確保する。また、使わないときにはフロント側へ収納することで、リビングの天井を高くでき、圧迫感のない快適な空間を演出する。

展示車両の装備や価格について
展示車両の装備や価格について(筆者撮影)

ほかにも、このモデルには、ボイラーを装備することで、温水シャワーの利用も可能で、冬場の洗い場などにも重宝する。また、リビングエリアの棚には家庭用エアコンも設置。快適な室内温度を設定できるほか、ウッド調のカバーを装備することで、室内インテリアにマッチさせる工夫も施している。なお、このモデルの価格(税込み)は、停車時に展開すると車外の日よけとして使えるサイドオーニングなどのオプションが付いた展示車両の場合で、1433万1000円だ。

大容量収納で独自性をアピールする

後方の収納ボックスは、スノーボードなどの長尺物も余裕で積載可能
後方の収納ボックスは、スノーボードなどの長尺物も余裕で積載可能(筆者撮影)

依然として活況なキャンピングカー業界では、近年、1000万円を超す高級モデルについても、激しいシェア争いが続いている。そのため、各メーカーでは、それぞれ独特の手法を用いて差別化を図り、より多くのユーザーへの訴求を図っている。

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今回紹介したニンジャも、室内の豪華さなどに加え、大容量の収納スペースを確保するといった付加価値を加味することで、他社モデルにない独自性を追求した例だといえる。今後も、こうしたオリジナル性を追求しつつ、ユーザーの快適性や利便性などをさらに高めたモデルが、続々と登場することが予想できる。

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平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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